【メモ】素朴な疑問1、資本主義経済における個人特性の継承

仮定1「金銭を得ることに長けた個人の特性が存在する」

仮定2「個人の特性は遺伝および外部からの刺激によって定まるため、

     子は親と類似の特性を持ちやすい傾向にある」

 

この仮定をおくと、資産保有に対する効用関数が単調増加である限り、長期的に見れば金銭を得ることに長けた特性を持った家系が資産を増大し続けるため、ほぼ必然的に貧富の差は発散していくように思える。

 

このような構造が発生したとき、自然界では淘汰が行われるはずだが、現実においては資産保有や所得に対する出生率は変わらないため(※事実未確認)、貧富の差が継承されてしまう。資本主義=経済による弱肉強食のモデル を導入するのであれば、擬似的にであれ淘汰のシステムを内包させる必要があるのではないか?(これには倫理的問題があるため、逆説的に採用すべきではない、という論調もありえる。)

 

少なくとも、資産の相続権を認めない、という解決策が妥当に思える。現実的かはわからないが。

わりと素朴に生まれる疑問と思われるのでどこかに先行の議論がありそう。

経済学というよりは思想的正当性の問題か。