【2019-1】落合陽一「デジタルネイチャー」を読んだ (要約追記)
本の感想とか忘れないようにメモっておくのにTwitterだと狭すぎるのでブログつくりました。
記述スタイルは書きながら試行錯誤していこうと思います、フィードバックやアドバイスはいつでも嬉しいです。
一本目は買ってからずっと積んでいた、落合陽一「デジタルネイチャー」。
デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: PLANETS/第二次惑星開発委員会
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 単行本
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私的要約
現代社会は規格化大量生産に最適化されている。
それは当時最も効率的にブロードキャスト可能なモジュールが言語であったことに起因している。
しかし、言語は単一の記号に多義を含有しており、またその多義も発話者において異なるため、伝達過程で多くの特徴量が欠落する。
飛躍的な演算能力の向上は、次元削減なく、かつ個別の有機演算機(=生物)/無機演算機に対し、最適な労働配分を可能にする。
そして社会は物質・実質(Virtual)/自然・人工が比較優位により渾然一体となった群体「デジタルネイチャー」へ至るだろう。
雑感
読んでいるときの雑感
まえがき~1章ぐらいを読んで、去年自分がごちゃごちゃ考えてたこととだいたい同じことが書いてあって、と言ってる人いてよかったというのと普通に有名人が言ってること再発明してただけで悲しいのと複雑な気持ちだった。
自分の普段考えていることと概ね重なるからか、そのあとはそういう考えでそういう方向だったらまあそうなるよね~って感じでした。
最後アート紹介になっていきなり頭入ってこなくなって、私はデザインは認識できるけどアートは認識できないのだなあと思った。
その他の雑感
たぶん解像度も確度も箇所によってバラバラなので、雑な記述を許せない人は怒りそう。
おそらく言語で発信して、自分の意図と違う受け取り方してる人とか見るとやっぱ言語って虚無~みたいな気持ちになるだろうに、現在の社会では言語で発信しなきゃいけないの大変そう。
プロコン的な
■同意
・言語次元落ちすぎ
・労働(ほかあらゆるものは)個人に対して最適化される
■疑問
・トークンエコノミー → 国家や法の強制力なしで完全かつ頑健な設計ができるのかが壁と思っていて、あまり触れられていなかった
・BI/VC → いきなりここだけ2クラス分類なのは綺麗じゃないし、初出はやや強引にまとめに行ってる気がする
・目的・社会の性質 → 有機/無機コンピュータの群体は、何を目的として活動を行うのか、等の側面に触れて欲しい。ここを詰めないと個人がどうなるというビジョンは見えるが、国家がどうなるかはふわふわしてしまう印象